娯楽と業の深さ
- 作者: 相田裕
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2005/12/17
- メディア: コミック
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1巻を読んだとき「なんてネームの下手な人なんだ」*1と思ってそれ以来ヲチ的に読み続けていた漫画だったけど、トリエラvsピノッキオあたりからその(ある意味での)ベタさに慣れたのか普通に読めるようになった。無条件に相手を愛するエッタより、わだかまりや葛藤を持ってるトリエラやクラエスのほうが魅力的というのもあるけど…。
今回の新キャラは初めて「義体前」のエピソードがはっきり描かれていて、余計設定の悪趣味さと悲惨っぷりが強調されててよかった。しかしアレッサンドロさんは死相が出てるな。
そういえばピノッキオにしても彼らのバックグラウンドをわりとしっかり描いていたし、物語の悲劇性を高めるにはその人物の日常や思考をちゃんと描写する必要があるってことに作者が目を向けるようになったんだろうか(偉そう)エッタやリコはまだそのへん深く描かれてないのでイマイチ乗れないのかなあ。今回わりと動揺しまくってたジャン兄はちょっとおいしくなってきたよ。「あいつ(弟)がああなったのには俺に責任が」ってどういうことですか。そこんとこ詳しく。
相田裕は「BitterSweetFools」で知った口だけど、最初は亜流大槍葦人としか認識してなくて、でも3巻あたりからどんどん絵柄が変わってきて今じゃもうほとんど印象被らない。
逆に「BLOOD ALONE」の人は塗りといい絵面といい被りすぎじゃないですかね。ガンスリ新刊出てるのかと思っちゃったよ。
*1:「ほらこの台詞回しチョーカッコイーだろ?!」臭が鼻について辛かった