ヒロイック・エイジ

オリジナルものの中では間違いなく今期一番楽しんだアニメでした。邪念抜きで楽しめたというのが非常に大きい(あーそりゃイオラオスが名前を呟くたびにざわ…ざわ…しましたけど)、そもそもボーイミーツガール・ガールミーツボーイ?でこんなに素直に最終回で感涙したの何年ぶりだよ!って感じです。よかったね姫様よかったね。
エイジのオールマイティージョーカーっぷり、無垢の権化っぷりが徹底していたので安心して見ていられた。姫様も適度に強くて適度に女神で適度に生身っぽくて、登場人物の姫マンセー状態にも疑問が浮かばないというかウザくないというか。主役カップルが、他の役のイメージがついていない声*1だったというのも大きいかもしれない。などと書くと何かに負けた気がして癪だけど仕方がない。
あと「単調になる」と一部で不評だった「英雄の種族になると台詞がない」(しゃべらない・モノローグもない)が意外とよかった。人間からすると彼らの思考が全然読めなくて「とにかく(何するかわからない)恐ろしい存在」なわけで、さらにノドス本人と「英雄の種族」は別物、単純にパートナーとか変身ってわけじゃないんだっていうのがよくわかった。しゃべってたらすごく陳腐になっていたと思う。(一時期ずーーーーっとエイジに戻らなかった頃は「ああぴろしドリライなのね」とか思ってましたすみません)
15話(石川由依の歌うED曲に乗せてエイジ帰還)がすんばらしい最終回っぷりだったので果たしてどうなるか…と思っていたらこっちでもまんまと泣くはめになりました。なんて美しいエピローグ!脇役後日談もしっかり入れて、再会もちゃんと映像として入れてくれたことにとにかく感謝したい。そこは本編の中で見たかったところなんだ。DVD最終巻のジャケットで申し訳程度に再会絵とかそういうのは嬉しくないから!ゴンゾてめえ覚えてろよ!!(まだ粘着してる)


スターウェイの描写がきれいで観てて気持ちよかった。エリュシオンの殻?みたいな、球がちりちりきらきら動くのもすごくきれいで、ああいうアイディアの映像化としてはとても成功していたと思います。

*1:手垢がついてないっていうのか