これはひどい

エンド・ゲーム 常野物語 (常野物語)

「光の帝国」好きとしてははずせない常野物語シリーズ…ということでハードカバーなのにも関わらず買ってしまったんですが（あとで気づいたけどサイン入りだった）
なんじゃこりゃ。
どうした恩田陸、って感じでした。ひどい。何がひどいってなによりまず文章がひどい。これプロット？習作？文章がぶつ切りで情緒も美しさもなんにもない。ひどすぎる。とにかくオチに至る状況を箇条書きで書き出してみましたー！って感じです。ひーどーいー。「裏返す」「裏返される」「箱」の恐ろしさみたいなものもまったく感じられない…どうしちゃったの。
「夜のピクニック」が本屋大賞受賞なのでわりとプッシュしてる書店も多いけどこれはひどすぎるし恩田ファンとしても不本意なので、書店側であんまり薦めないでほしい…と思ってしまうくらいひどい。*1
常野好きにも薦められません。現時点で恩田作品ぶっちぎりワースト１。
あんまりひどいので悲しくなってつい「三月は深き紅の淵を」を再読してます。あ〜、おもしろいな……。

*1:新潮文庫のオススメも「ライオンハート」じゃなく「図書館の海」のほうにしてほしいな…