よかった探し

かつてはまっていたアニメで、中だるみ→神懸かり的な盛り上がり→最終回で船首から護岸に突っ込む、というのを2回ほどくらっています。ひとつは主人公のあまりの報われなさに涙し、やっと目立ったと思ったそんな強引なオチー!シリーズの根幹をブチ破る展開ー!で、ネット上には非難の嵐が吹き荒れたのでした。昨日まで好きだって言っていた人たちが「クソアニメ」と罵るのを見ていて涙が出ました。私はそのアニメが、そんなことになってもやっぱり好きだったので。…なので、よかった探しをすることにしました。あのオチに自分なりの解釈をつけて納得させました(自分を)。ちょうど出た神サークルさんの新刊を読んでその方の解釈にも納得し、私の心は癒されました。
もうひとつはやっぱり主人公の扱いの悪さ(主人公なのにまったく丁寧に成長を描いてもらえなかった)に泣き、駆け足で明かされる世界のナゾには既に興ざめモード、サブキャラの唐突すぎる死とフォローのなさに泣きました*1。最終回終了後脱力とともに主人公とサブキャラの「描かれなさ」に行き場のない怒りを覚えた私は同人誌で徹底的にその二人を描いてやろうと思いました。描きました。私の怒りは昇華されました。この2本に剣を加えると私の中で3部作完成ですがでもあの剣の最終回は「嫌い」ではないです。むしろ好きです。ていうかあの最終回はすごいよ。未だに思い出すたび「けんざきぃぃぃぃ」ってなるけど。*2
というわけで迷作に踊らされてきた過去から、自分の心をしあわせに保つために「好きな作品」に関してはよかった探しをすることにしています。もう「これはこういうことなんじゃないかな!かな!!ってことで!!!」(納得)なかば力技。いや、力技がきかない時は文句も言うけどさ。自分が一旦信用したものは信じきりたいんだよ……*3

*1:ラストシーンは全員で平和な世界でしあわせオチだったけど彼はその中にいなかった

*2:剣だけは自分の手で補完作業をしてないです。だって、一応いなくなってしまった人はいないもの…(途中でお亡くなりになった人はいますが)残された命限りある人たちのことを思うとぎゅーとなるし、けんざきぃぃぃぃだし、はじめさぁぁぁんだし、でも剣崎はどこかにいるわけで、いつか戻ってくるかもしれないし誰かと会うこともあるかもしれないし、一億と二千年後くらいにはふたりあいまみえたりするんじゃない…?とか…ね…。あ、同人誌は読みましたよ。再会ものの。そこはそれです。

*3:だから迷作に踊らされるんだ