むずかしいね

とある人がお薦め(?)していたのでそれを信じて「樹海人魚」を買ってみた。お前が信じる俺を信じろ的なあれで。
こういうテンションのものを読むのが久々すぎて…表紙がイラストの小説で購読しているのは須賀しのぶと今はFate/Zeroくらいだし、まず最初にものすごく戸惑った。文体にもキャラクターの挙動や台詞にも。ペースをつかむまでなかなか読み進められなかった…というわけで読むのにすごく時間がかかっているのでまだ序盤なんだけど、キャラや舞台についての説明のなさがとても二次創作的だと思いました。いやーそれアナタの頭の中には主人公やヒロインが生きているけど、私の中には彼らはいないのでもうちょっと説明してほしいんだけどな…みたいな。ネタそのものはわかりやすいんだけど文章がわかりづらい……えーと、もうちょっとがんばって読んでみます。ていうかそういうとこにいちいち引っかかってる場合じゃないモノなんですかね、これは。

あーしまった

私これイラストにものすごくミスリードされている気がしてきた!「ラノベの萌え絵」については「それはそういうものとしてアリなんじゃないの」派(なにそれ)なんだけど、これに関しては最初にビジュアルイメージをつっこまれないほうがよかったかも……羽戸さんの絵はかわいいと思うけど、かわいすぎちゃうっていうか、目がくりんくりんで頭が大きい絵なので、甘くて「アニメ的」でプラスチックっぽい質感があるんだ。それが作中に出てくる詩的で美しいイメージにそぐわない(と私は感じる)。絵がなかったら、私の思う霙はもっと美しくはかなく不安定でかわいらしかったような気がするしミツオはもっと「ミツオ」としてのイメージを強く想像できたかもしれない。昼夜逆転や重力逆転のイメージももっと美しく、私の想像力の中ではもっとずっと広がって感じられたかもしれない…おお、なんだかすごくもったいないことをしている気がしてきたよ。もう一度言うけど羽戸らみさんの絵はかわいいと思うし個人的には好きです。ただこの小説の表紙の霙のイメージが脳に刷り込まれちゃうとさ、なんか、なんだろー、なんか違う…
イリヤの空」はこつえーの不安定な絵があってこそだと思うし読んだことないけどシャナやらハルヒやらものいぢあってこそのものなんだろうと思うんだけど、うーん、なんかなー、これはなー