雪にけぶる

雪の日にありがたくないオプションつき、というと数年前の大雪冬コミを思い出す。しんしんと雪の降る中リトルウィッチの列に2時間近く並んだあの日。背中とお腹にカイロ装備でMDを聴きながら耐えたあの日。寒さとあまりの牛歩っぷりにだんだん(自分含め)周囲の人達が奇行に走り始める。ステップを踏む、跳ねる、軽く踊る等は序の口、隣の列の女子二人組はマシンガンのように萌え語り続け(現実逃避)、オタップル(男がh.naotoで女がベイベ装備)は相合傘に寄り添ったままだんだんと無言無表情、私の前の男性はエアギターを始めた。みんながんばっていたあの日。寒いというよりも、いつまでたっても進まない列と白くかすむお台場と遠目に見えるシベリアで配給を待つかのごとき黒いオタクの群れ(ビジュアルアーツの列)とスタッフさんの頭に積もった雪と、そして傘を持ったまま無言で立ち続ける自分のこの状況がシュールすぎて、「ああー…バッカじゃないのぉー…」と、強く思ったことしか覚えていません。幸い防寒対策のおかげか腹は痛まずにすみましたが、もう二度とやりたくないです。
翌日サークル参加で友人達に昨日の話をしたら「バッカじゃないの!」と率直に言われたので、「ですよねー」と改めて思いました。もうしません。と思いますが、今後2.5次元の王子様方のために同じことをやりかねない事態が発生するかもなー、そしたら躊躇せずに同じことをするよなー、とも思うのでした。いやあね、オタクって。