D-BOYS stage3「鴉」04 @青山劇場

あだーちんの「はなをぷーん」のおかげで腹筋が攣って客席で悶絶するはめに。なぜ今そのネタなの。
ただでさえDボは数が多すぎるし、最近とんと芸能人ブログを見なくなってしまったのでダブルキャストの詳細とか全然知らないままいってきました。
前回の「ラストゲーム」が思いのほかとてもよくできた舞台で、配役もよかったし各メンバーのあの時点での芝居も想像以上によくて、劇中の若者達と現実の彼らのシチュエーションもうまいことリンクしていてとても好きだったので今回はどうかなーと思ってました。結論からいうと、前回がうまくできすぎていたのかもなー。
史実を基にしているとはいえフィクション(ファンタジー)要素が強かったからなんだろうなあ…ある意味、演劇らしいといえばそうかもしれない。でも一歩間違うとすぐ学芸会になっちゃうところが怖い。堂々と「なりきっている」(芝居をしている)キャストがいるから、ふとしたときに現代っ子っぽいしぐさが出てしまう子が目立っちゃう。力量が追い付いていない、もしくは全部発露できていない子がいるなという印象。
幕末・歴史の「○○隊」系の「(若い)男ばっかの集団で仲間とか絆とか誇りで一瞬のきらめきで最後は散ります!」は鉄板ネタだしここでやるのは正しいんだけど、それだけにある意味見飽きてるし展開の予想もついてしまうので難しいとこだなーとは思うんですけどね…。とかなんとか言いつつ、これを10月のキャストがどう見せてくるかは楽しみ。中村・瀬戸は百姓やら樵になれるんでしょうか…前回の「どんだけキュートな鉄腕とスラッガーだよ!(ズコー)」みたいなことにならないといいんだけど。
以下細かいとことか萌え系感想含めネタバレで。
(基本的にキャスト苗字呼び捨てしてしまうのでファンのかたはご了承ください)

  • 加治の貫禄に圧倒される。21の風格じゃねえー。役者としては非常に正しいし実際一番載りきって芝居をしていたように見えた
  • 鈴木はゲキレンのおかげか得物なしの殺陣の方がうまく見えた
  • 五十嵐くんは一人だけ台詞量が段違いで多いのでお疲れ様です!と思いました。間違いなくこのメンバーだと一般知名度も一番高いだろうし彼目当てのお客も多かっただろうから、ファンのかたはわりと楽しめたのではないでしょうか。長丁場の仕事をいくつかこなしてるので芝居慣れしてる印象
  • トモはまた不憫な役でした。…まあこの子に不憫な役をやらせたくなる気持ちはとてもよくわかる…なんかそういうオーラがあるんだもん*1。前回すごくいい芝居をしていて「うわートモすごい芝居うまくなった!」って感激したんですけど、今回も自分にできることをそつなくやってるなあ。かっぺ口調もあまり違和感なし。
  • 橋本は一人出てくる舞台を間違えているのではないかというお耽美。立ち方が不二なんですけど…これは素でコレなのか…?片膝ついてもやたらと耽美なのでなんかアニメによくいる「女っぽい(カマっぽい)美形副官」って感じで木の葉じゃなく薔薇でも舞いかねない勢いだったよ…。しかも上官の腕の中で死んで姫抱きされて退場。ワァ…なんぞあのシーンだけ別の舞台のようじゃった…。これを10月キャストがやるとすると随分違ったものになるんだろうなあ
  • テニスのほうもだけど、基本的にセリフが全部流れちゃってめりはりがないので、がんばってね!っていう感じです。動きも要所要所で側転しながら銃撃とか刀振ったりひとりアクロバっててひょえーってなるんだけど、バチーン!って決まる感じがしなくてすぐふにゃっと流れちゃうので残念。味といえば味だけど、やっぱり一人だけ違う舞台の人だった。SFファンタジーならアリアリ。
  • 越前じゃないりゅーき。あの異様なエロ声は封印してごくふっつーーの少年でした。百姓っていう設定なんだけど足が輝かんばかりに真っ白でムチムチしているのでものすごい違和感があります!(笑)あれは汚すべきだったと思うんだけどしょせんアイドルちゃん舞台じゃダメってことですか…いいじゃない膝小僧ならテニスで終始露出してるじゃない。汚そうよここは。そんなわけで脚ばかり輝きすぎて目をうつので(私が脚好きということを差し引いてもですね)、時々気を抜いてるのかなんなのか、体重が腰から後ろにナナメにかかってる立ち方、片足に体重がかかった「現代っぽい」立ち方になってしまっていて余計に違和感。現代っ子だから仕方ないっちゃ仕方ないけど、あれだけでチャラい印象になってしまうものなんだなー……立ち方ってたいせつ。あと鋤をぶらぶらさせすぎ。ラケットちゃうで。
  • D以外の役者さんと並ぶと「わあ意外とでっかいな!」って思うんだけどDの面々の中にいると一際小柄なので、Dとかテニスってどんだけみんなでかいんだっていう
  • 中村昌也くんはわりと役どころは地味なんだけど、一番現実との乖離感がない上に時代劇の世界にすんなりマッチしてた。体は大きいんだけど持て余してない感じがする。とてもよいと思います。
  • 柳に関しては私はうまく語るすべを持たない。

*1:演出の茅野さんが「内向的な演技をするのでDボでは貴重な存在」とパンフで言ってましたがその通りだと思う