「花咲ける青少年」＠草月ホール
わりとぎりぎりまでルドビコにお金を出したくない一心でグダグダしていたのですが、空いてた日にチケット譲ってもらったので行ってきました。
あまり「嫌い」という感情をブログで出すのはよろしくないって思ってるし、悪感情書くなら黙ってろよって自分でも普段は思ってるけど、やっぱり我慢できないよ…。この劇団（笑）*1本当にダメだな！！！
- 褒められるところは、美男美女とされるキャラクターを美男美女が演じていたところ。のみ。…「三次元化舞台」としては最低限こなしている…ということか…
- あっあと桜木さんが出てなくてよかったです（しかし次作で出るという。つらい）
２階席からだったので衣装のアラが見えなくてわりとよさげに見えましたよ。以下はこまかいとこと、かなしみブルー
- あんな一瞬でキャラ紹介文は読めないし、大半の客はパンフ買ってるか原作読んでるので、あの陳腐でだっさいキャラ紹介ムービーはほんとやめてほしい。
- なんか歌うシーンがあるらしいぜと聞いていたけど、いきなり歌だった。ゆーきちゃーん！のお歌を聴いて椅子から落ちそうになるのは全国氷帝初日以来ですね！懐かしい感覚ですね！泣き笑い
- ほんと見た目はとてもうるわしくていらっしゃるから、立人様どうか歌わないでくださいというムードに満ちる劇場であった が 終盤にもソロシーンがあったのだった。oh...
- 立人さま歌わなければ超絶美技！
- 元気は、周囲の評判を見るに花咲ける青少年を三次元化してルマティが見たいなあ、と思って来た人がちゃんと満足するものになっていたんじゃないでしょうか。はまり役。花鹿ちゃんとのコンビがかわいい。
- とりあえず元気とヒロ（広瀬）さんとそのキャラのファンの人はそこそこ楽しめたんじゃないかなー…
- 坊主頭にジャージで美しかった人が髪生やしてスーツ着たらそりゃハイパー美形さまである
- 花鹿ちゃんはまず見た目の再現度が100パーセントですばらしい。ステージイベントこなしてるモデルさんらしくナマで人前に立つことにも慣れてるしポーズを決めた時きれい。しかし演技初心者だからなのか端々桜木ナイズされていて非常に心配。
- ウワーなんかすごい二次元人っぽいキャラおるで！と思ったらじゅりさんだった。コスプレ完璧だな。
- 少尉喋らなければ超かっこいい！（じゅりさんはむしろ歌のほうがよかった、ように聞こえた）
- 林さんのポジションがよくわかんねーな
私は肝心の原作を読んでいないので（アニメをちょっと見た程度）、キャラが違うとか脚本（ストーリー）の良し悪しの判断はできません。でもこの脚本がすっごい素人臭いのはわかるよ………。そのやりとり必要なのかい？みたいなの多いし、役者が言いづらそうな台詞回しも健在でした。
まずは容姿ありきで集められたイケメン様と美少女だけでは演技力的に心許ないところが多く、そこをいかにうまく盛り立ててやるか、伸ばしてやるか、飾ってやるか、誤魔化してやるか、っていうのも演出の仕事だと思うんですけど全然できてない。短所が全く隠せてない。うまい人はよりうまく、そうでない人もそれなりに見せなきゃだめじゃん。仕事してねーよってことになるよ。もう、私がかつてやっていた学生演劇レベルの「演出」なんじゃないかなこれは、って思う。立ち位置指導くらいしかしてないんじゃないの…*2
ルマティが兄に命を狙われていると知って慟哭→カーテンコール→レビューっていうだいぶあたまおかしい構成だったんですがこれはどうしようもなかったのかなあ。原作読んだ人にきいてみたい。
ていうかレビューって。
そもそも歌自体だいぶ本編から浮いてるし…何がしたーいのー。
実物は見たことないんだけどブリミュは２幕が歌のみの構成らしいからそういうのをやりたかったのかしら…全然狙い通りにいってない気がするけど…。
こんな舞台くらいしか仕事がない、こんなのに出てるから売れない、とかごもっともすぎてとても耳が痛い。
「好きな役者にはちゃんと金を払いたい」「好きな役者は見たい」でも「主催のダメ劇団には一銭も払いたくない」「客演人気で埋まったものを演出や脚本の力だと思われたら困る」「アンケートでダメ出ししても聞く耳持たず」というこのジレンマ、このイケメン商法、なんとかならないんだろうか。悔しい。
