普段読まない人の「はじめてのBL体験」

鬱陶しいと思われそうですが絡むよ!(タチ悪し)しかも自分語りだからあんまり意味がないよ!
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私はずっと「やおい」の畑の人だったので、長らくBL(特に小説)は読んだことありませんでした。一次情報の段階でほも、というものに萌えるという行為ができなかったというかやり方がわからなかったというか、一次情報から妄想の翼を羽ばたかせて虚構を作り出す「やおい」(二次創作)には慣れていたんだけど、たぶんやおいとBLは「萌え方」のスタートスイッチが違うんじゃないかとか。ちなみに今でもやおい寄りの人です。たぶん最初に火のないところに煙を立てる方のやり方の楽しさを知っちゃったからだと思います。
で、去年友人に「今すごくほもに飢えてるんだけどなんかお薦めない?…あ、でもsyanaはBL読まないもんね」と言われ、「〜って相談されたんですけど私全然詳しくないからアドバイスできなくて…」と年上のおたく友達女性に話したところ彼女はにっこり微笑んで書庫(彼女はマンションの一室を書庫にしている)に消え、帰り際私の手に数冊のBL漫画を持たせたのでした。ラインナップはほり恵利織、樹要、あと1冊誰だったか。ようするに、やや古いタイプの少女漫画絵(華々しい、攻めと受けの体格が明らかに違う、受けはまつげバシバシ)で「かっこいい余裕ある攻め様とかわいこちゃん受け」という超王道の3冊でした。超王道すぎて逆に新鮮でした。好みじゃなかったけど、彼女が貸してくれた意図は充分すぎるほどわかりました。
その時その場にいたもう一人のおねえさんが貸してくれたのは小説で、五百香ノエル(「こういうときにそうくるか」)、斑鳩サハラ(書名失念)、木原音瀬(「LOOP」)でした。わかる人なら一冊だけちょっと異質なのがすぐわかると思います。王道でちょっとアホ要素*1のあるものも入れつつ、そのアホ要素と対極な、とても「一般小説っぽい」ものも混ぜてくるすてきなソムリエぶりでした*2。そしてまんまと「木原音瀬が一番気に入りました」と伝えるとにっこり笑って「syanaなら木原さんを気に入ってくれると思ってた」だって。*3くそう。
そして私はいまやBLに対する苦手意識はほとんどなくなり、Jガーデンも行くようになってしまいました。でも未だに小説だと木原音瀬以外を自分で買う賭けに出られません。次はどこに行ったらいいんでしょう。例の無人島の話も化粧品会社の話も楽しく読めたんですけど…「ジャンルベタ読み」で言うと私年下攻めがだぁぁい好きで年上の立場が弱いやつ(攻めが敬語なら倍率ドン)とかだーいー好きなんですけど、そこから行くべきなんでしょうか。でもまだ「ジャンル」より「作風(作家)」で行ったほうがいいような気もするんです…(好きな作風でも自分にとっての地雷設定は避けるけど)…でも本当にツボな組み合わせやシチュを眼前に叩き付けられたら大丈夫なのかな。大丈夫って、何が。漫画はこの点絵を見れば大体わかるしあとはカップリング傾向を聞けばほとんど判断できるんだけど、小説はなあ。
ちなみに私に小説を貸してくれた人は「基本イタイのや暗いの好きだけど深く考えずたのしく読めるものも合間合間に欲しくなるんだよ」って言ってました。それがいわゆる「疲れてるのでアホアホが読みたい気分だった」というやつか!私も今ならその気持ち、ちょっとだけわかる…。

*1:度を超した金持ち設定とか、平凡な高校生がなぜかエリートアメリカ人に気に入られて云々とか、「ありえねーー」「なんじゃそれーー」な話

*2:あと漫画で既読だったけど雁須磨子の「いちごがすきならあかでもとまれ」これも貸してくれた意図がよくわかる

*3:そのときの感想id:syana22:20060126 ←でもしょせん二次好きの思考が見て取れる