四天宝寺公演覚書@福岡 昼夜

間に横アリとかはさんだせいか4A名古屋が遥か昔のような感じがしてしまいましたが行ってきました福岡。5B。見る前個人的に心配していた点

  • Aの橘と亜久津がハイクオリティだったので、主に歌唱力的な面とヨーさん初試合だし芝居…芝居大丈夫?「猛獣のようなオーラ」出せる?「カピバラさんのオーラ」になっちゃわない?
  • A小春が上げるだけ上げていったハードルに対しB小春及びD2をどう魅せるのか
  • B白石とか千歳が見掛け倒しだったらどうしよう(失礼な)
  • 高橋乾が確立してしまった「キモ挙動(で笑わせる)乾」に対しやたら正統派でカッコイイ新井乾はどういうアプローチで来るんだろう…だって同じことしてもおもしろくないし…そもそも「おもしろい」を狙っていいものなのか…
  • あまりにも古川ナイズされている不二の振付を橋本不二はこなせるのか

こんなところでしたが、心配するだけ無駄だったね、いい意味で!以下細かく印象とか。

青学

5代目はダンスにしろなんにしろ飛びぬけて下手な子がいないので「揃っている」感じがとても強い。一言で表現するなら「堅実」な代。先月までひたすら4代目を見ていたので違いがよく見えておもしろかった。メインテーマはダンスで乾と大石の位置が入れ替わってたりちょこちょこ変更が。リューキは前回もっと歌うまかった気がしたんですけどなんか不安定だ。キー合わないのかなあ。昼の回は前方センターで冒頭手塚が目の前で、ばばりょー手塚の魅力にやっと!やっと気付きましたよ。新井乾は相変わらずおそろしくIKEMENだったので、ぜひ芋ジャー姿が見たいなあと思いました(歪んだ愛情)夏のときのやたら形式張った台詞回しはなくなってた。よかった。その他特筆すべき点は相変わらず5代目黄金のシンクロ率パネェってことでしょうか。オーダー発表で「ええっ!」って驚いて立ち上がるとこ完璧すぎる。

橘vs千歳

  • A千歳が飄々とするならB千歳はダイナミック。頭もダイナミック(ヅラのボリューム出すぎ)。「おまえは東京」って言ってた
  • ヨーさん芝居うまくなってるー!(少なくとも私の記憶の中のヨーさんよりもー!)よかった猛獣オーラ出てる!歌も大丈夫っぽいー!
  • しかしヨー橘さんは九州弁の語尾が「もう…よかBYE」とか「けじめtight!」とか横文字に聴こえる。まあたぶん私の耳がおかしいのです。

してんほほほーじ

  • ダンス超揃ってるぅー!
  • 前期は春川中心で見ていたので、群舞中記憶に残ってるのが「片手お留守白石・やたら魅せる千歳・一人別次元の動きをしている謙也(・視界の左端に覚束ない足捌きの財前)」だったんですけど(センターがヘタレってどういうことー!?って何度も思いました)、Bチームは五代目と同じく突出して上手すぎたり下手すぎたりするキャストがおらず、振りを合わせることにかなり注意して稽古したんだろうなあ!っていうのがわかる。もちろん個々を見ると差異はあるけど(千歳の満面の笑顔のダンスが魅力的でした*1。白石には余裕がありました)、「揃ってる!」という印象。同じ振付なのにAとBでは受けるイメージが違った…おもしろいなー
  • 「ん〜、エクスタシィ〜」じゃなくて「あ〜」だった。いやそこは…難しくても「ん〜」でいって欲し…

S3

  • 白石はかっこいい白石でした。ゴー白石ファイ白石のあの春川のぐにゃぐにゃは一体なんだったんだろう…これが本来の振付…なんだよな?
  • そんなわけで初期春川がビタイチ歌えず踊れていなかったソロ曲はちゃんと歌詞が聞き取れたしダンスもキメるとこキメて踊っていたんだけど、すっかり耳が「んん〜〜 はぁ〜〜ん(吐息)」に慣れてしまったので「ん〜(いい声)あ〜♪(普通にいい声で発声)」が物足りないです。贅沢ですみません。でももっとエグくやってほしいんだよね…というこの要求は間違っているだろうか…
  • エクスタシーに対してベンチが声を揃えて「フゥ〜!」って盛り上がるのはとてもいい
  • ただAの時も思ったけど「円卓ショット!」って誰も言ってなくね?
  • ところでB白石は待球ポーズがすっごくかっこ悪いんですけどあれは一体
  • 試合中の動きとか台詞のタイミングは正直(初期の時点でも)春川のほうがよかった。もちろんこれは今後こなれていくと思うけど
  • 新不二ですが…初めて「不二くん」と呼びたい不二がきた!あれは不二先輩じゃなくて不二くんだ!
  • 長身で笑顔が恐ろしい不二先輩じゃなくて小柄でなんだか動きがゆるふわ系な不二くんだ!
  • 髪の毛がサラッッサラだ!(個人的に大好きだ!)
  • いかんせんゆるふわなのでそんなに強そうに見えない! のでそこらへんは今後に期待します
  • あんなに手塚を見上げる不二というものを初めて見た!
  • 五代目は長身キャラの手塚とタカさんが(背は高いけど)線が細いので、小柄なこの不二くんだとちょうどバランスとれてていいかもだ。ところでこのやたら可憐な不二くんのせいで同行者二人の無我の最後の扉が開いてしまったらしく以後大変なことに。この件は別枠で。
  • 昼と夜でまったく出来が違ったのでこれはきっと岩手で観る頃には強そうになっているだろう…白石の挙動のかっこ悪さはなおるだろうか。なおるといいな
  • 黒鳥の32回転(※不二を讃える歌の途中で古川がものすごい回転をしていたところ の意)はさすがになかった
  • ベンチに戻ってからは注視していなかったのですが、「不二がまるでお嬢さんかお姫様かのような扱いを受けていたよ」とS屋が言ってました。こいつ何を言い出すんだ…と思って夜公演で自分の目で見てみたけど、ああ、ねー。古川不二敗退直後はものすごいオーラが渦巻いているので青学メンバーも思わず遠巻きで近寄れない、みたいな感じだったけど橋本不二は全然違うわー。桃海コンビにありがとう言うところも全然違うわー。同じキャラなのにここまで解釈幅が違うのってすごいな

D2

  • 4Aでレベル上げ止まりと思いきや5Bもすごかった。まず桃海の歌が頭から終わりまでハモってた。なんだってー!?って思った
  • S屋「5代目桃海コンビはほんとの中学生が泥だらけになってワーギャーやってる感じなのがいいよね」同感です。この試合に関しては桃海ウォッチャーな先輩のブログ記事が素晴らしいので引用したいけど自粛
  • 懸念されていたB小春ですが、いや〜全然なんも心配いらなかったなー!!Aがあまりにも「小春が三次元化した!」だったから相当悩んだとも思うんだけど、彼なりにアプローチを若干変えてて、でもすっごい高レベル。場慣れしててトラブル対処も冷静だし*2、ユウジもさすが生での対応に慣れてるのでまあまったくなんにも問題ありませんでした!D2はほんとに楽しいな〜〜
  • お笑いの歌の途中のネタは変えてきましたね。醤油仕込んでやがる
  • 「おまえらさっきのネタ全然おもろない」のところ、昼は「銀がなんや言いたいことあるそうや」「…そのカツラ…どこで買ったか教えてくれんか…」教えてもらってメモる銀さん。なんなのそのキャラ付け(笑)夜は「おまえらさ」のあたりで謙也が噛んでセリフを続けられなくなり、自分で自分の頬をメガホンで叩いてツッコミ。そのまま小春とユウジの「今日の福岡はお天気いいみたいですね!」客「そうですね!」(もう一回繰り返す)いいともネタでした

S2

  • 銀さんがいっしょうけんめい低い声出そうとしてて萌える(えっ)
  • 美坊主だな〜シルエット美しいな〜チラ見えた腹筋もすごい割れてるしあと脚!脚が美しいんですよ!太さとたくましさと美しさが同居した男性の脚を私は初めて見たかもしれない。センターに仁王立ちした後姿の腰から下が美しいです
  • タカさん最初から吹っ飛ばされ方がうめえ…見事だ…
  • 亜久津が本物すぎてうろたえた
  • 歌は前期があまりにもうますぎたのでそこらへんは置いておくとして、タカさんを支える様子とか引っ張りあげてコートに押し出す様子が完璧
  • 単純に完成度でいえば4Aだなあ、と思ってしまうので(対戦する二人の役者スキル的な意味で)これからに期待
  • 新井乾の無理矢理捻り出した若い声がおもしろすぎる!ませいも高橋も通り過ぎた道なのに…この人がやるとなんでこんなにおもしろいんだ。これは想定外だった

D1

  • B財前はふつうの子でした(キャラ付け的に)けだるそうな雰囲気はなかった。財前はAとBで見た目からして最も違うキャストなのできっと違うキャラ付けをしてくるだろうなと思ったけど、クール系っていうよりはとにかく「ふつう」の子、だった。でもダンスすごい笑顔で踊ってる
  • はー千歳はAもBもかっこいいなああ
  • ばばりょー手塚ってあんなに声低かったでしたっけ。ちょっと大ちゃんナイズされすぎじゃね?もっと普通に喋ってもいいのに。無理して低く芝居がかった声にしているように聴こえてしまう
  • 高橋があんなだったから新井まで変なことしたらどうしよう!と心配してたけど新井乾はへんなことしなかった!よかった、安心した!あなたはやらなくていい!

一球勝負

  • Aの白石と金ちゃんは母子だったけどこっちは兄弟っぽいな
  • 金ちゃんはセリフを言う時一旦ためてしまうので掛け合いのテンポが著しくずれてしまう、のが残念(おにぎりのところが顕著)あれは同じシーンに出る役者が苦労すると思う…改善していってほしいなー。何かのタイミングで「あっこのテンポじゃだめなんだ!」って気付いてほしいな。
  • しかし動きは抜群によかったのだった。野生児だ…!跳躍力すごい(しかし合間にセリフを挟むと動きとセリフが微妙に合ってない) りゅーきも動くタイプなのでちょうどいいかも。というわけで越前と金ちゃんの組み合わせは4A5Bでたぶん正しい
  • 吊ってからの動きがちょっと変わってた。あと装着の仕方を変えたのかな…越前の襟首が妙に引き攣れてたんだけど
  • 「伏せやー!」のとこの不二と菊丸が女子すぎる
  • 大石がテンパりすぎてておもしろい…
  • 「あれが天衣無縫の極みなのかい?」のとこは橋本不二の解釈のほうが好きかな
  • 大ちゃん手塚はガン無視でしたが(あの手塚は常にいろいろとガン無視だ)ばばりょー手塚は一応配慮していたように見えた、けど気のせいかもしれない。まああそこは原作も無視してるもんね…

ラストナンバーとか氷帝ネタとか

  • ラスト曲は橘亜久津パートの破壊力が増し(だって説得力がありすぎる)二週間前に泣いたばかりなのにまた泣きそうになってしまう…あれはしかたない…
  • どっちのチームもダンスをあわせてくるので最後全員揃ってからの統一感がすごい!とても見ごたえがある
  • 氷帝ネタはまず電話コントが謙也と秋山の録音音声に変更。昼は「おまえ…俺がいないと思って今センターに立っとるやろ…」「な…なんでわかった!?」「フフフ…見とるで…」「ど、どこから!(きょろきょろ)」「見とるでぇ〜…」 夜はなんだっけ。思い出せないけど違うネタだった(後日記・思い出した!ゆーし「ところでお前…声変わってへん?」謙也「ちょっそれ言うなや!そこは触れちゃあかん!」)何パターンくらいあるのかなあ。バレンタインバージョンとかあるのかな
  • ジローかわいいよジロー 宍戸先輩もちっさいからちっさいコンビでかわいいよかわいいよ(ジロー不二宍戸で並ぶとことか小さいものクラブすぎた)
  • ネタとしては「なあジロー、お前んちでクリーニング頼んだTシャツ…(取り出して広げる)縮んでんじゃねーか!」「え〜着れるよお〜(受け取って胸に当てて)ぴったC!(にこにこ)C!C!」「(つられて)C!あっ…」あんな小さいTシャツどこから調達したんだろう…犬用?(衣装さんが作ったのか) 夜は跡部がポッキーの小袋を「ほらよ!」と掲げてジローがわーい、ってもらって宍戸が「跡部…俺にもくれよ!」退場。このネタはFGまで引っ張ってて、最後のチャララララララでポーズ決めるとこで跡部がポッキー掲げる→ジロー奪い取る→ジャッジャッジャッ!でキメ☆みたいな流れ。仕込んでんな〜

いろいろ比較をしてますが、ネガな意味での比較はしていないつもりです。好みとか慣れとかあるのでまったく別の印象を持つ人もいるだろうしこれから私の受けた印象もどんどん変わってくると思う。ポイントポイントで「ここは前期の方が解釈の仕方が好きだな〜」「あっちのほうが完成度高かったな〜」と思うところがあるけど、それがイヤだとか、前期みたいにやれ、と言ってるわけではないです。うまく言えないんですけど…。

*1:千歳はAもBもクオリティたっかいですわー…

*2:昼夜共に胸のボールがダンス中落ちた。夜は舞台下まで落ちてしまいお客さんが拾って舞台の端に載せておいたんだけど、曲が終わって戻る時にユウジと一緒に拾いに行って「ありがとな〜」みたいな感じで会釈