「FROGS」@サンシャイン劇場

微妙にタグがあれだけどキニシナイ。13日の裏ガエルと14日のMAZEガエルAを観てきました。これだけ再演しているのに観るの初めてです…裏だけでもいいかなあと最初思ったんだけど、ドーリ最後だって言うし主演も一回くらいは観ておきたいなあと思ってBuono!コンを蹴る結果に。もうちょっととっとと計画立てておけばよかったのに私のアホめ。でも後悔はしてないです。
友達から前回の感想とかは聞いていたけれど詳細は知らなかったので、とにかくダンスダンスな舞台なんだろうなーと思ってたら歌もあって(笑)なんかちょっと色々びっくりした…けど、ここまで数回の再演を経てこの形に落ち着いたんだろうなーとか、いろいろ考えました。そしてアミューズの弾の豊富さに改めて敬服。やっぱり土台がしっかりしている気がする…スタダとかこのへん水物っぽいし、ナベプロともまた素地が違うよなあ。そして本当に顔の傾向が似てるよな、誰の趣味が出るんだろうなこれは。(以下実際に観たのはAだけど便宜上表キャスト裏キャストと表記してるところがあります)

  • 裏キャストの子達は名前しか知らなくて実際に見るのは初めて、という4人だったんですが、きっと初演時に比べるとすーーーーーごく良くなったんだろうなあ!っていうのが初見の私にもわかりました。おそらく芝居の部分で皆とても進化したんじゃないかなーこれは。
  • メイン4人が並んだ時、裏キャストは全員の体格がすごく揃っていて、単に見た目のバランスでいったらこっちのほうが揃ってんじゃないかなーと。そしてやっぱり表の4人と裏の4人でそれぞれ芝居にしろダンスにしろつりあうようにしてるだろうから、そういう意味でMAZEはカケル・テル・アマネ・フクロウの立ち位置に微妙なズレを感じるかもしれない。おもしろい試みではあると思う。
  • ドーリが13日に観た時あからさまに瀕死でこりゃ大変だ、疲れてるだろうとは思ってたけど想像以上だ、と心配してたら翌日は死にかけつつもなんとかこなしていた。でも死にそう。ほんと心配。
  • たたたたたっくん!裏初見の印象が「…マスターテリオンみたい!」(※あそこまでは見えてない) 私があまりにも腹腹言うのでなんのこっちゃ、と友達は思っていたらしいですが後日彼女も裏を見て「腹!」というメールが返ってきました。腹部出すぎ。女子なら下乳見えててコスプレ相談所で止められるレベル。
  • 私の中で植原たっくんはカテゴリー:エロなんですけど、エロさの原因があの現実離れした手足の長さ(というかもう全てが長い。ポイントは手指の長さかもしれない)と、顔だけ見ると女の子みたいなアンビバレントにあるのではないかと気付く。彼はなんというか…最近の白泉少女漫画とか、Gファンタジーとか(偏見)、そういう漫画のふ女子向け男子キャラがポーズ決めたイラストそのまんま三次元に持ってきちゃいました!みたいな人だよな。写真では魅力が伝わりづらいんだけど、動いてるとこを生で見るとほんとなんなのこの人…って思う。
  • えっろいなーと思いながら見てたら、座って腰よじって客席のほうを向く決めポーズ?みたいなとこでフクロウに「お前は何を誘惑したいんだよ!」とかつっこまれていた。
  • 柳澤テルが見られなかったのが心残りです。彼の芝居が見たかった。
  • 感想とかで「ダンス的な意味でカケルはドーリより平間君のほうがはまり役かもしれないが」みたいなのを散見したのですが、…確かになー。ドーリが瀕死のお疲れ状態なのを差っ引いても、たぶん平間君のほうが単純にはまり役だろうな。というのが素直な感想です。彼のほうがダンスに説得力があるし、カケルの迷いも表現できているし、あの世界でうまいこと主役の位置に立っていた。ドーリはむしろ脇役で出てきていたほうが印象に残ったような…それもあっての卒業なのかなー…
  • ところどころカミカミではあったけど、ドーリのお芝居そのものはテニスに出ていたときとは段違いによくなっている。いやよくなってなきゃ困るんですけど(1年半もたっているよ!)友達が「雰囲気がものすごく洗練されていて驚いた」って言ってました。髪型がいい具合だと思います!(頭頂部おっ立ててんのよりああいう黒髪しっとりが良いよ…個人的好みだけど…)
  • あんなど真ん中王道ストーリーだと思わなくてちょっとびっくりしました。ダンスに比べて歌がレベル的に中途半端なのでそこもまたご愛嬌、なのかな
  • 平間カケルはタンク一丁なのにドーリは+Tシャツなのはどういう理由が
  • 客層若くてびっくりしました。わーでも健全でいいと思う。自分は棚に上げます。
  • トークショーは今まで見たコレ系の中ではまともなほうだと思いました。とりあえず全員そこそこ喋れていて、目も当てられないほどグッダグダ!みたいな感じじゃないし。ただ13日の回は袖から「喰らえ鈴木!」の声と共に丸めた赤いものが飛んできて、受け取ったスズカズが「これ俺のパンツじゃねーか!」「本番中はいてたやつだよ!」(その後背中に隠すもののべろんってなって見えてるので最前のお客さんが「見えてる見えてる」と指摘、袖に投げ返すもののまた返ってきたりしてしばらく客の目前をパンツが飛び交うという異常事態に)犯人はやn
  • あとは紅茶の桜田ブレンドが美味いという流れで「コップ1杯に砂糖スティック2本入れるでしょ、普通」客が「それは普通じゃない!」みたいなリアクションを返すものの下手3人は気付かず話を続行、上手二人は気付いて「えっ普通じゃない?これ普通じゃないの?」って口パクでおろおろしてるのがかわいかったです。
  • 14日のトークショーはー、風間くんが「『忘れないでくれよな!』のところをがんばりました」と言ってて、私もそこは「あっ今日のはすごくいい!」って思ったところだったので、本人納得の演技だったと。

若い男の子にしかできない舞台ですねえ!って思いました。中身も外見も若い男の子にしかできない、許されない舞台だ。私は初見だったし思いいれがあるわけでもないのでわりとニュートラルな気持ちで見ましたが、見終わって内容そのものよりも、彼らがこれからも「芝居」含むステージパフォーマンスをもっともっと磨いて輝いていけたらいいね、そして今ここで彼らを見てキャッキャしているお客さんたちをこれからも楽しませていけたらいいねえ、という…俯瞰な気持ちで劇場をあとにしました。うえからめせんともいう。お客さんたちがとても楽しそうで良かった。しかしまー私はあれでは全然泣けないんですけど、単純に思いいれの差なのかなー。リピーターらしきお姉さんたちが「最後のとこ若い子みんな泣いてるよね」「私これじゃさすがに泣けないわ」「感受性の違いかねー」って話しながら階段を下りていった。うーん、どうなんかなそのへん。