ハロヲタ向けテニミュのすすめ(没)

ポメラに書きかけのままどうにもできず埋まってたのがあったので。何が言いたいのか途中からよくわからなくなってますが一応のっけとこ…。

テニミュの魅力、それは「ユニットと集団の魅力」「リアルタイム性」「楽曲群のパワー」、です。

テニミュって何だ

ミュージカル「テニスの王子様」略してテニミュ。少年ジャンプに連載していた同名漫画を舞台化したものです。
アメリカ帰りのスーパールーキー主人公を擁する「青春学園(青学・せいがく)」テニス部が大会を勝ち進み全国制覇を果たすまでを描いた原作漫画を、対戦相手ごとに区切って舞台化し順次公開していくシステムで、2003年の初演から2010年の全国大会決勝戦公演をもって原作漫画の最終回までを舞台化、ファーストシーズン終了。現在セカンドシーズンが開幕し、また物語の最初から再演しています。*1
ミュージカルと銘打たれ実際歌とダンスで展開していきますが、劇団四季とか東宝ミュージカルのようなものとはまったく違いますのでそのへんご注意ください。
出演者はオーディションで決まり、有名無名さまざまな事務所に所属しています。

客層

大半は20代前半〜30代女性(男性も少なくないですのでどんどん観にいってください!)。内訳は「原作が好き」「イケメンが好き」「テニミュという演目が好き」等様々で、それらがマーブル状になっている感じです。これがほぼ初仕事のような新人が多く出演するので、拙い演技や歌やダンスが上達していく様子を見守ったり、学芸会を見に来る父兄のような…お母さんのような…個人的にはもうそこ通り越して孫を見守るかのような…基本姿勢は「見守り」です。
ちなみに「テニミュファンって全員腐女子なんでしょ?」は「ハロヲタって全員ロリコンなんでしょ?」と同じくらい乱暴なレッテル貼りです、と言えば伝わるでしょうか。

学校ごとのカラー

登場する学校は青学含め全部で8校、それぞれ5〜9人前後のユニットのようなものだと思ってください。青学が旗艦ユニットで、公演ごとに共演ユニットが変わっていくような感じです。たいていは部長キャラを中心にした編成で、学校ごとにそれぞれのカラーを持ち、それぞれにファンがいます。「推しメン」「箱推し」「DD」のような概念も当然存在しますし、ユニット内での「前列・後列」がわりとはっきりしているのもグループアイドルヲタにはわかりやすいと思います。(ただしキャラクター本体の人気や重要度が優先され、キャスト本人の人気は舞台上ではそれほど反映されません。あくまでキャラクターを演じる舞台なので)

卒業・代替わりシステム

特徴として、主人公チームである青学のキャストが1年〜1年半程度のペースで卒業・代替わりしていく、というのがあります。娘。メンバーを○期と表現するようにこちらでは○代目と呼びます。演じるキャラクターは同じですが各代・各キャストごとに表現の仕方やカラーがかなり違うため、ファンによってそれぞれ好きな代が存在し、好きなキャストがいます。卒業のたびにファンは別れを惜しみ、そして新たな仕事へと旅立っていく彼らを送り出し、新キャストが発表されれば「今度はどんな○○(キャラ名)を見せてくれるんだろう」とわくわくしながら初日を待ちます。このあたりハロヲタさんにはわりと想像しやすいテンションじゃないでしょうか。*2
キャスティングはスタッフ曰く「原作キャラに似ている」ことが最重要なので中には技能的に低スペックなキャストもいますが最終的にはなんとかなっていくもので、終演後周囲の会話に耳を澄ませると「○○もうまくなったよね…」「最初はどうなることかと思ったけどね…」みたいな会話が絶対聞こえてくるはずです。
キャストの変更は主人公達だけでなく対戦相手の学校(「他校」と呼びます)にも存在しますが、青学ほど明確なセレモニーや期間はありません。なので他校ファンは「このメンバーが揃うのはこれで最後かもしれない」と思いつつ見守っています。

歌とダンス

もちろんイケメンも大事なんですけど、人気を支えているのが数々の楽曲です。作詞・三ツ矢雄二、作曲・佐橋俊彦によって毎公演10曲前後作られた曲たちは、一度聴いたらしばらく耳にしみつくキャッチーさでテニミュ人気の根幹になっています。曲調はバラエティ豊かで、毎公演必ずメインテーマ的なものと、対戦相手校のイメージソング的なもの*3他己紹介曲なんかもあります*4。また、カーテンコールのあとに客席も手拍子で参加するレビュー曲のようなものがあります。キャストが客席通路に下りてくるのでどんどん手とか振っちゃってください。立ち上がるのは禁止。
ダンスは基本的にラケットを持ったまま踊るので、テニスの動きがベースになったものもありますが、時に剣のように鍔迫り合いしてみたり、マシンガンのように構えてみたりとフリーダムです。最初は「ラケット持ったまま踊るって何だよ!!」って思うんですけど、一回観ちゃうと納得します。楽しいんです、これが。*5ダンスレベル的にはハローを見慣れた目には児戯ですけど*6、これはちょっと他にはない楽しさです。ソロもあるけど基本的には群舞なので、フォーメーションチェンジが頻繁でこれまた楽しい。要所要所で必ず決めポーズが入って、このハッタリの利かせ方はどちらかといえば戦隊ものに近いかもしれません。基本的に衣装はユニフォーム・ジャージ・足元はテニスシューズでそもそもスポーツするための格好なので、他のアニメ系舞台に比べると動きやすいのがメリットになりました。これ実はすごく重要なポイントです…。

テニスの試合をミュージカルにするってどうなっちゃうの

って誰しも最初は思うんですけど、なんとかなっちゃうんだなこれが…。元々テニスは一個のボールを互いに打ち合う、リズム感のあるスポーツなので音楽との相性がいいんですよね。試合は拍を強調したBGMに載せてテンポよく展開します。ボールは実物ではなく、軌道をピンスポで表現してます(照明さんの技術が毎回神業すぎます…)これにボールを打つ音を重ねると、だんだん本当にラリーをしているように見えてくるんですよ……嘘じゃないよ、本当だよ。物語が進むにつれ魔球や必殺技がどんどんエスカレートしていきますが*7、なんだかんだで毎回見事に舞台化してくれるんですよね…。

舞台上に女子不在

大事なことを忘れてました。舞台上には女性が一切出てきません。青学の顧問は女性ですが声のみの出演です。原作では一応ヒロインがいるんですが、潔くオミットされています。これによってより一層部活感が強まるというメリットがありました。*8テニミュは実際に舞台上で汗だくぶっ倒れるまで走らせたりするので、キャスト陣が舞台上でも舞台裏でも男子校です一致団結!しているところに一人でも女を放り込んだらそれは瓦解してしまうのです。世界観の強固な保持のためには異性の身体は不必要、ということです。

観たいけどどうしたらいいの

現在、原作の1話から地区予選決勝・vs不動峰までの部分を公演中です。1/16までJCBホール、19〜23が大阪メルパルクホール、26〜2/11まで日本青年館という日程です。大阪は先行完売してますが当日券ありますし、青年館はまだまだ一般で取れるのでぜひ!ものは試しで!今なら終演後出演者によるお見送りがあります!*9(2ndシーズン開始でキャストが総変更されたので、まだ飛びぬけて人気ある子がいるわけでなし、様子見のファンが多いのでチケット余ってます。こないだまで全国巡業してたのが2都市になったので大阪は瞬殺だったもよう)
原作は読まなくても大丈夫です。読んだほうがわかりやすかったり、あのシーンがこんなふうに再現された!みたいな感動(笑)はありますが、未読でも大丈夫です。

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キャラクター人気と本人の人気がリンクしていく感じとかその逆とかスポ根部活感とか各事務所オタ的側面とかいろいろ書こうと思ったはずなのによくわからなくなってきた。最近めっきり文章力が落ちてきていてなんかもうだめがね…駄眼鏡……あっドリライのことも書き忘れてるよ。ほんと駄眼鏡。

*1:原作は一旦完結したのち現在はSQにて続編連載中。こちらのメディアミックスはまだされていない

*2:お気に入りキャストの卒業と同時に自分も卒業するファンも少なからずいます

*3:ミッション校なら聖歌風、陽気な学校ならラテン系、厳しい強豪校ならおどろおどろしい軍歌風?など様々

*4:他己紹介歌詞→本人の決め台詞」です。要するにかしましです。

*5:08年夏ハロコン(避暑地デート)の「真夏の光線」でラケット振ってましたがあれをもっと本格的に「ダンス」にしたような感じを想像してもらえるとわかりやすいかも

*6:それでも後期は相当レベル上がったんですよ!びっくりするほど上がったんですよ!

*7:原作は少年ジャンプ連載の超人バトルテニス漫画です

*8:元々原作でも恋愛要素は根幹に響かないつくりなので…

*9:このへんけっこう地下ドルい。