氷帝公演覚書・キャストのこと

すべてが終わってから書くとか初めて…2ヶ月間もお前は何をしていたのだ。
というわけでいつものから。

青学

さすが3公演目だけあってぺーぺーの氷帝より圧倒的に強そうに見える。ので、ピンチに陥っても負ける気が微塵もしない…。全体のレベルアップは充分できてきたので、あとは個々の微調整という気がしないでもない。千秋楽に力入りすぎてそれまでの芝居忘れるのやめてください!(笑)
越前:初日から最後までいい意味でクオリティが変わらなかったほぼ唯一のキャスト。もう何も心配いらない。今回は試合展開がピンチの連続なので前回までみたいにベンチ上段で余裕かましてふんぞり返ってることがないのがややさびしい。S2前のアレは毎回かー→わー↑いー↑いー↑って思ってるよ…。D1でよく桃ちゃんとなにやらやっているのが楽しげ。自転車二人乗りはなんで一回降りてよっかかるのかな!?!?!?(心の中で立ち上がって拍手しながら)桃ちゃんに眼鏡を無理矢理かけさせられるパターンがとてもとても略
手塚:「ほんとに試合できんのかな」とか言っててごめんなさい。初期段階から充分に試合のクオリティは満たしていたと思う。たまーに体調なのか会場のせいなのか歌声が弱弱しく柔らかくなってしまって、まるで借りてきた猫ならぬお嬢さんのようでした。しかしあれだな…わだくまの零式はなんであんなにかっこ悪いのかな…なにがいけないのかな…
大石:個人的に腹パンしたい大石*1。一番腹パンしたいのはムーンボレー決めたとこと「フーゥ さすが越前 負けたよ」のところ。夢をつなげは初日イントロかかった瞬間ちょっと場内がざわめいた…皆!これズッキーちゃう!試合そのものは無いので、特に2幕以降は一分間スピーチ作家としての活躍が印象に残る。ドラマCDの脚本とか書いたらいいんじゃないですかね…
不二:正直に言うと328の不二は苦手でした。丁寧さや物腰のやわらかさをフェミニンと履き違えている感じとか、そのやわらかさを試合スタイルそのものまで持ち込んでしまっている感じとか*2。顔芸もな…不二の開眼はたまーに出るから怖いわけで、なんであんな大仰に目かっぴらいて表情そのものを動かしてしまうのか。舞台だからか。 で、福岡あたりで観たときに、前者のやわやわな感じがだいぶ薄れててびっくりしました。凱旋は体調不良もあったようだけど逆にいつもの過剰なフェミニンさがなくなってすっきりしていて、個人的にはこっちのが断然好み…偶然の産物だろうからなんともいえないけど…
菊丸:ルド吹で一番よくなったの菊丸だと思ったけど、今回はまたさらによくなって…青学レギュラー最年少とは思えない落ち着きというか、安定感。変に目立とうとせず、むしろオーソドックスに攻めてレベル上げた感じで好き。
河村:前回に引き続き改悪演出最大の被害者。かわいそう。本当にかわいそう。どうしてああなった。なんで1幕ラストをああしたんだ。「この試合が流れを決める…」で幕でいいじゃないか…。「ごめん 勝てなかった」のニュアンスをわりと替えていったけど(ほとんど泣いてる感じ・涙は堪えてる感じ・むしろ半ば笑うような感じ とか様々)泣きながら「ごめん!」シャウトはちと違和感。関係ないけど半袖ハーパンの試合スタイルはタカさんが一番すらっとしててかっこいいと思うよ。
乾:これだけ長いこと観てきて、初めて乾の白ラケットってかっこいいんだな!!!!って思った。単純に試合のかっこよさならませい@関東立海も大好きなんだけど、今回は妙にラケットが映えてたというか…試合中のラケットさばきがいいのかなあ…ダンスはむしろ1動作省略してないかって感じなのに。てるま乾は海堂に対しての先輩ぶりというか、距離感の取り方が好き。前のほうで観たとき「2度目は通用しないな」を随分お茶目な顔*3で言っててな!!?!え??!!!?ってなった。そのあと数回双眼鏡で確認したけどその一回きりだったよ…あれはなんだったんだろう…。トゥモローはきれいに伸びる歌声が映えてていいパートもらったなって感じ。
桃城:よく叩かれてた過剰なアドリブはなりをひそめ、越前とベンチでちょいちょい何かやってる程度。今回は腕も脚も最終段階までいっちゃうようなことはなかったようで安心しました…。M1で遅れるのはデフォ。
海堂:なんか2ndは美脚が少ないせいか異様に目立つよね、脚が(また脚の話かよ) いけぴーももはや素晴らしい安定感で、初日から最後までいい意味で高クオリティだったなあー。黒いインナーは2種類。ふちゅふちゅ ではない。
トリオ:いやトリオ素晴らしいですよね。素晴らしいですよね。素晴らしいので2回言いました。元々うまかった堀尾に対して他の2人が追い付いて、トリオ曲はもう文句ないもの…。試合の曲間のセリフは若干違和感がある部分がちらほらだけど、演出のテンポそのものが変わっているので…。

氷帝

始まった当初は初舞台初仕事組と経験者組のあいだに深い河が流れていたけど、最終的に全員の底上げがされて見違えるほどよくなったと感じました。しかしそれにしても新生氷帝の問題はいいにしろ悪いにしろメンバー増員に起因しているのだった…。
跡部:ザッツテニマジック!事前の喋り方やらなんやらから伺えるDQNゆとり臭になんとなく怯えていたものの、実物はなんというか…はしゃぎ下手で語彙が少ないややコミュ能力に難のあるぼっちタイプだったっていうか…。おそらくだけど、すごくかっこつけたがる(年齢以上にクールに大人っぽく振舞いたがる)人だと思うんだけど、最初は明らかにキャラを演じる上で照れが勝ってるのが見え見えだったのが、東京後半にキャラを演じる楽しさを見出したのかめきめきよくなっていった。跡部は色々と難しくプレッシャーのかかる役ではあるけど、こんなにぶっ飛んでて面白い役早々ないからね。役者人生の中でこんな役来ることめったにないからね。もう目一杯楽しんでよね!そしたら客も嬉しいし、楽しいんだよ、それは伝わるんだよ!と思った公演でした。「前方席の客は目線を合わせるととても喜ぶ」と学習してからのレス爆撃・ロックオンはすごかった…
忍足:通称3バルから見たい忍足。や、うん、前任2人が美しすぎただけで…その…しかしゴリラ系の顔の忍足が来るとは思わなかったというか、メガネがあんまり似合わない忍足ってアイデンティティークライシスじゃねーの…?と言いつつ最終的にはこのモッサリかつ美声のきくたりにも慣れちゃったわけで。別に太ってるわけじゃないだろうになぜかジャージが他の人より厚ぼったく見えるのはなぜかしら。燕返しが燕っていうかペリカンなのは最後まで変わらなかった。
向日:まーた猛烈にかわいらしいのがきたよー。最初はバク宙のドッスーンといいアクロバってないアクロバが気になってハラハラしたけど、動きはよくなったしなにより声のお芝居が断然うまくなった!凱旋で気付いて嬉しくてほろっときた
宍戸:けんけんさん→村井先輩→ときてクワノキュンである。友達がクワノキュンって呼んでるから思わずそのまま呼んじゃった。ごめんなさい。アニミュ経験があるので勝手がわかってらっしゃるなあと思いあまり心配しませんでしたドラァ!!!!むしろ相方がさあ… 短髪よりロンゲ時代のほうがなんかかっこよく見えたですよ
芥川:正直ノーマークだったけどかわいすぎました かわいすぎました かわワワワワ ジローはぶれないなあ…後半はよく跡部の膝に飛び乗ってたけど、たまーに跡部が本気で笑っちゃって後ろ向いてぶるぶるしてることがあってもージローはかわいいなあ(最初に戻る)
鳳:そして問題の鳳である。かげが うすい 。ベンチにいてもまるでセットの一部分であるかのごとく存在感がない。なぜだ?!前任たちに比べて背が低いからか?!*4思い返せばだてもせとも自分から仕掛けるタイプでしたね…*5しらすのじんじんは顔見知りだそうなので、そういう空気そのまま出ちゃった感があったのと、今回はあれだよ、滝さんがいるんだよ!(滝さんの項に続く)
日吉:日吉もあんまり印象に残ってない…基本的にベンチ端に立ちっぱなしなので誰かが構ってくれるの待ちなんだけど、来てくれたのがジローくらいしかいないので…おおとりー!! (私がいろいろ見逃してたらすみません)(なんせ跡部を見るのに必死でした)
樺地:なにげに試合がすっごい上手かったんですよう。重い球打つフォームが素晴らしいの。ほんとに重そうな、破壊力ありそうな球打つんだよーそりゃタカさんも飛ばされるわって感じ(それ違う試合) ジャンハイではぼっちになりがちなつねべさまをむしろ構ってあげていた印象。妙に涼しげな目元と相まってロボ感強くてよかったと思うー
滝:滝さん自体は嫌いじゃない。嫌いじゃないんだ。でもしかしこの増員は失敗だったと思ってしまう……明らかに氷帝内のバランスが狂ってしまった。漫画だとコマ外にいれば存在しないも同然だけど、舞台だとそこにずっといなくちゃいけないわけで、氷帝ベンチは明らかにキャパオーバーでキャラを処理しきれていなかったように見えました(最大の歪みは鳳に出たよなあ…) そもそも宍戸と戦ってレギュラー落ちした人なので、ベンチの中央で積極的に他キャラと絡むのは不自然だと思うんだけど*6かといってぼっちで立たせとくのは日吉で足りてるし、何かがおかしい、何かが…という感じになってしまった。宍戸vs滝の試合はよかったので、残念な感じです。

ゲスト

  • 観てて一番安心できるのは山吹回と言いたいところだけどせいやのネタ対応力の低さは最後まであまり変わらなかったので結局ハラハラするっていう
  • 峰はたまに崩れるけどわりと堅調。内村が2人いるネタが好き
  • ルドは2人とも細いからタカさん持ち上げるとこで無理すんなと思う
  • きなりちゃんってどうしてあんなにかわいい生き物なのかなあ…

*1:怒られるの覚悟で大石オタ3人に「じん石は腹にパンチ一発決めたい大石ですね」って言ったら「わかる〜!!」って同意されました。私間違ってなかった。

*2:トリプルカウンターの効果音が鋭いのにスイングと前後動作のゆるさが合ってない

*3:ちょっと上目遣いぎみだった

*4:始まる前「D1の身長差がほとんどないよう」などとゴネていた私ですが問題はそんな部分じゃなかった

*5:みんなのマスコットりーたんはむしろ周りが構ってたイメージ

*6:室町とか檀くんみたいなキャラたちとは立場が違う